心臓外来
こんな症状はありませんか?
- 胸が痛いと言うことがある(多い)
- ドキドキする
- 心雑音がすると指摘があった
など
お子様からこういった訴えがあると、とても心配ですよね。
実際のところ、胸が痛い、ドキドキするといった胸に関するお悩みや不安で診察すると、心臓疾患ではないこともあります。
ただし、これは診察して初めて分かることです。
まずは、現状を明らかにすることが何よりも大切ですので、まずは当院へご相談ください。
子どもの心臓病とは
小児の心臓病は、次のようなものをはじめとして種類がとても多くあります。
- 先天性心疾患
- 川崎病
- 心筋炎
- 心筋症
- 感染性心内膜炎
- 肺高血圧症
- 不整脈
など
これらは、同じ病名であっても年齢や病態によってそれぞれの症状が異なります。
そのため、まずは疑問や不安を感じたり、心配事があればすぐに受診しましょう。
遠慮することはありませんので、一緒に解決していきましょう。
先天性心臓病と感染症について
先天性心疾患
赤ちゃんの約100人に1人は、心臓や血管の形に何らかの異常を持っていると言われています。
自然に治る人もいれば、何度か手術をする必要がある人、心臓に負担をかけないように運動を制限している人、完全な治療ができない人などの可能性があります。
先天性心疾患は、
- 心臓の機能が悪くなる「心不全」を主な症状とするタイプ
- 酸素が巡りにくくなり、皮膚の色が悪くなるチアノーゼを主な症状とするタイプ
- 両方を同時に起こすタイプ
と言う3つのタイプがあります。
感染性心内膜炎
感染性心内膜炎は、心臓の内側を覆う「心内膜」という膜に感染が生じる病気です。
先天性心疾患と合併して起こる場合が多く、それ以外で起こることはほとんどありません。
先天性心疾患によって血液の通り道が短くなったり、本来通らない場所を血液が流れたり、逆流したりすることによって心内膜が傷つき、菌が血液に入ることをきっかけにして起こります。
治療方法について
現在、小児心臓病に関する治療は基本的に手術が行われます。
特に、先天性心臓病に関する手術は「姑息術」と「心内修復術」の二つに分かれています。
姑息術
比較的小さな侵襲で、心臓や肺の負担を減らす手術です。
代表的には「BTシャント」などが挙げられます。
心内修復術
これは、「心室中隔欠損閉鎖術」と呼ばれるものや「フォンタン手術」と呼ばれるものがあります。
開心術
これは、人工心肺などを中心とした手術法です。
お子様の体調や状況によって行うこともあります。