うしのはま先生のコラム
小児の心臓病についてご存じですか?
大濠こどもクリニックでは、お子様の心臓病についても診断・治療を行っています。
お子様が「胸が痛い」「苦しい」と訴えたり、健康診断や乳幼児検診で心臓の音に雑音が混ざっていると指摘をされたりした場合には、早めに診察を受けることをおすすめします。
まず知っておいていただきたいのは、上記のようなことがあったとしても、必ずしもそれが重大な病気とは限らないということです。
診察を受けることで安心できるケースもたくさんあると思いますので、気になる症状やご不安なことは、いつでもご相談いただけたらと思います。
さて、今回はそんな小児の心臓病の種類や、当院の取り組みをご紹介します。
子どもの心臓病にはいろいろな種類があります
お子様の心臓病には、さまざまな種類があります。
例えば川崎病や心筋炎、心筋症などは、どんな病気かは知らなくても、名前だけは知っているという方も多いのではないでしょうか。
そのほかにも感染性心内膜炎と言われる疾患や、肺高血圧症、不整脈などは年齢に限らず発症するケースがあります。
とはいえ、同じ病名であっても年齢が違えば症状も異なります。
そのため、まずはこれらの病気がどのようなものなのかを知っていただき、不安なことがあれば早めにクリニックに相談することが大切です。
また、お子様の中には生まれつき心臓に疾患を持つ「先天性心疾患」と呼ばれる方もいらっしゃいます。
先天性心疾患とは?
生まれながらに心臓に異常が見られるお子様は約100人に1人と言われています。
この数字は、決して少ないものではありません。
とはいえ、生まれた時に指摘を受けたけれど成長するにつれて自然に治ったというケースも多くあります。
一方で、成長に合わせて手術を行って改善する必要がある場合や、治療自体が困難であるケースもあります。
生まれたばかりのお子様が心臓に病気があると言われると、親御様はとても不安になることでしょう。
心臓の病気は長期的に治療やサポートを行っていく必要がありますので、まずはしっかりと現状を知り、成長に合わせて無理なく治療や改善方法を取り入れていくようにしましょう。
感染性心内膜炎とは?
感染性心内膜炎とは、心臓の内側を覆う心内膜という膜に感染が起こってしまう病気を指します。
風邪や外相のように突然起こる病気ではなく、ほとんどの場合は先天性心疾患と合併して起こるものなので、ご存じない方も多いかもしれません。
具体的には、先天性心疾患によって血液の通り道が短い場合や、本来は通らない場所に血液が流れてしまう場合などに心内膜が傷つき、細菌感染を起こすというものです。
感染性心内膜症は、胸の音を聞いた際に雑音が混ざることで診断ができます。
治療方法は症状の度合いによりますが、基本的には抗生剤を用いて細菌を体から排除する必要があります。
小児の心臓病の治療方法について
お子様の心臓病に関する治療は、基本的に手術を伴うことがほとんどです。
例えば先天性心臓病に関する手術の場合は、姑息術と心内修復術という二つの種類があります。
姑息術は心臓や肺の負担を減らす手術で、BTシャントなどの手術が有名です。
心内修復術は、心室中隔欠損閉鎖術やフォンタン手術などが有名です。
そのほか、人工心肺などを用いる手術などもあり、お子様の体調や状況によって行うことがあります。
ご不安に思うことはぜひお早めにご相談ください
心臓の病気というと、とても深刻なイメージを持たれる方も少なくないでしょう。
子どもが突然「胸が痛い」と言い出したら、誰でも不安になるものです。
しかし、多くの病気はきちんと治療を受けることで改善が可能です。
不安に思うことがありましたら、まずは当院で診察を受けてみてください。
診察結果をもとに、必要な治療について、親御様にもわかりやすいように丁寧に説明をいたします。
気になる症状や不安なことは、私たちと一緒に解決していきましょう。
医院情報
「大濠こどもクリニック」は、大濠公園のすぐ隣にある小児クリニックです。
小児科の総合診療科のような立ち位置で、多くの方の「かかりつけ医」として、お子様の健康を支えることに貢献してきました。
お子様がリラックスして過ごせる明るい院内で、お子様と親御様としっかり信頼関係を築いた上での治療を提供いたします。
乳幼児検診や予防接種、そのほかお子様の体調不良や体・心の発育に関して気になること、ご心配なことがありましたら、ぜひ私たちへご相談ください。
◆クリニック名
大濠こどもクリニック
◆所在地
〒810-0052
福岡市中央区大濠1丁目3番5号 サンリッチ大濠2F
TEL:092-739-8650
お子様の健康を真剣にサポートいたします。
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