うしのはま先生のコラム

心のヘルプサイン?不登校に関する考え方

不登校は、決して特別な事情がある子どもだけの問題ではありません。
どの子どもにも起こりうる身近な問題で、私たち大人はそんな子どものヘルプサインに気づいてあげる必要があります。
ご自身のお子様が不登校になってしまったら、親御様はとても不安になるでしょう。
まずは「どんな背景があって、不登校という現状があるのか。」
「子どもは、本当はどうしたいのか。」
「周囲の大人に、どのような理解を求めているのか。」
こうした対話を通じて、まずはお子様と心を通わせることが大切です。

不登校の定義と子どもの心理

不登校とは、病気や家庭の事情以外の理由で年間30日以上、学校を休んでいる状態を定義します。
不登校の児童はここ30年以上連続で増加傾向にあるとされ、小学生で約60人に1人、中学生では約17人に1人と言われています。
多感な時期の人間関係はとても不安定な上に成り立っています。
些細な行き違いがいじめ問題に発展することもありますし、どうしても合わないと感じる相手との付き合い方に悩むこともあるでしょう。
また、人間関係とは関係のない部分で「学校に対して価値を見出せない」「集団生活自体が苦痛でたまらない」と感じるお子様もいます。

不登校になる原因は、さまざまです

「子どもが不登校になる原因」と言われると、何を連想されますか?
多くの方は「いじめに遭っているのではないか」「友達ができないのではないか」「先生と合わないのかもしれない」と、人間関係について不安視されると思います。
確かに、人間関係のトラブルが発端となって不登校になってしまう児童は少なくありません。
しかし現在、最も問題視されているのは「児童の無気力状態」と言われています。
例えば、学校での生活が退屈、頑張りすぎて燃え尽きてしまった、学校に行く意味が見いだせない、など、お子様によって理由はさまざまです。
そのほかにも、非行や学業不振、家庭環境が原因で学校に行けなくなったというケースもあります。
まずはお子様がどんな気持ちを抱えて「学校に行けない」という状況になっているかを理解することが大切です。

不登校が続く場合、受診は必要?

不登校自体は、病気ではありません。
とはいえ、頭痛や腹痛、吐き気など身体的な問題が生じている場合には、お子様の負担を和らげるためにかかりつけのクリニックに相談することも大切です。
しかし、心身症が悪化して、お子様にうつの傾向がみられる場合には、早めに受診することをおすすめします。
具体的には、不眠の症状や集中力の低下、生活リズムの乱れ、精神的に不安定であったり攻撃的になったりしている、食事に問題がある(過食や極度の食欲低下など)といった場合は、早期に必要なケアを受けることが望ましいでしょう。
また、不登校の問題は病院だけではなくスクールカウンセラーや児童精神科などでも相談することができます。

不登校を改善するための、家庭と学校の関わり方

上記でも記載しましたが、不登校の原因がどこにあるかは、お子様によって異なります。
学校がお子様にとって苦痛な場所であるのなら、学校側にも現状を伝える必要があるでしょう。
特にいじめ問題などは単なる子ども同士の問題ではなく、学校側も深刻に受け止めるべき事態です。
一方で、大切にしなくてはならないのは、お子様の気持ちです。
無理をしてでも学校に行くよう促すことは、お子様にとって更なるストレスになってしまうこともあるでしょう。
親御様は、まずはお子様の気持ちに寄り添ってあげてください。
その上で、親御様が疲れてしまうことがないよう、必要に応じて医療機関や専門機関など、さまざまな支援を受けるようにしてください。
学校に疲れてしまったお子様にとっては家が「安らぎの場所」であり、保護者が味方になってくれることはとても大切なことです。

医院情報

「大濠こどもクリニック」は、大濠公園のすぐ隣にある小児クリニックです。
小児科の総合診療科のような立ち位置で、多くの方の「かかりつけ医」として、お子様の健康を支えることに貢献してきました。

お子様がリラックスして過ごせる明るい院内で、お子様と親御様としっかり信頼関係を築いた上での治療を提供いたします。

乳幼児検診や予防接種、そのほかお子様の体調不良や体・心の発育に関して気になること、ご心配なことがありましたら、ぜひ私たちへご相談ください。

◆クリニック名
大濠こどもクリニック

◆所在地
〒810-0052
福岡市中央区大濠1丁目3番5号 サンリッチ大濠2F
TEL:092-739-8650

お子様の健康を真剣にサポートいたします。
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