
うしのはま先生のコラム
深刻化する小児メタボリックシンドロームの問題
かつてメタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病は、中年以降の方に見られるものというイメージがありました。
しかし現在、子どもの5人に1人が生活習慣病予備軍であるといわれる社会が到来してしまっています。
飽食社会と言われる現代において、肥満の対策と改善は大きな課題の一つとされています。
今回はそんな小児のメタボリックシンドロームとそのリスクに関するお話です。
子どものメタボリックシンドロームが問題となっている背景
飽食社会と言われる現代において、小児の過食と運動不足は大きな問題となっています。
肥満を抱える児童数は年々増加傾向にあり、その対策として「食育」などが注目されていることをご存知の方もいらっしゃるでしょう。
幼い頃の肥満は、その後もずっと続くとは限りませんが、成長期の過度な肥満は成人後も生活習慣病を発症するリスクが高くなってしまうのも事実です。
悩む可能性が高くなります。
一方で、お子様が肥満になる原因が全て食事や生活習慣にあるものとは言えません。
中には、内分泌の病気や、先天的な代謝異常など、何らかの病気による肥満のケースもあります。
だからこそ「ただ太り気味だなけ」と軽視せず、正しい診断を受けることが大切なのです。
小児メタボリックシンドロームの判定基準について
成人のメタボリックシンドロームに明確な判定基準があるように、お子様のメタボリックシンドロームも基準が設けられています。
具体的には、おへその位置で測った腹囲が中学生の場合で80㎝以上。
※小学生の場合は75㎝以上と定められています。
それに加えて、中性脂肪が120㎎/dl以上、またはHDLコレステロール40㎎/dl未満。
もしくは収縮期血圧125mmHg以上、または拡張期血圧70㎜Hg以上。
空腹時血糖100㎎/dl以上。
上記のうち、腹囲のサイズに加えて中性脂肪、血圧、血糖値のうち2つ以上を認める場合、小児のメタボリックシンドロームと診断されます。
成人の場合もそうですが、いわゆる「太っている状態」=メタボリックシンドロームではありません。
メタボリックシンドロームは、肥満に加えて健康被害のリスクがとても高い状態を指すのです。
小児メタボリックシンドロームのリスクについて
成人のメタボリックシンドロームは、あらゆる病気のリスクが高い状態であるということをご存知の方は多いと思います。
これは小児のメタボリックシンドロームでも同様です。
子どもだから生活習慣病にはならない、ということはありません。
例えば、食生活の乱れや運動不足によって内臓脂肪が蓄積すると、心臓や血管に大きな負担をかけてしまいます。
そうすると血栓ができやすくなったり、血液がドロドロになって動脈硬化のリスクが高まったりと、成人同様の問題が発生します。
また、栄養の偏りや運動不足はII型糖尿病を発症するリスクが高まることも忘れてはいけません。
生活習慣病は、決して大人だけの病気ではありません。
小児期の間に深刻な疾患を発症することもあるということを理解しておきましょう。
一方で、何らかの疾患によって肥満体質になっているという可能性がある場合には、早めにクリニックで検査を受けて、適切な治療を始めるようにしましょう。
小児メタボリックシンドロームは、お子様の体にとっても心にとっても大きなリスクを抱えた状態です。家族でしっかりと協力して、健康を取り戻していきましょう。
子どもの肥満はどのように改善していくべきか
子ども時代のメタボリックシンドロームを防ぐためには、日々の生活習慣の見直しが基本となります。
お子様だけではなく、家族全員で生活改善に取り組むことがお子様の健康を守ることに繋がりますので、まずはできることから少しずつ取り組んでいくようにしましょう。
すぐに改善できる点から挙げるなら、まずは毎日3食をしっかり時間を決めて食べることから始めてみてはどうでしょうか。
朝食を抜いてしまうと脂肪が蓄積しやすくなってしまいますし、夕飯が遅くなると消化される前に寝てしまうことで太りやすくなってしまうでしょう。
朝は余裕を持って食事をする、夜は寝る3時間前までに食事を済ませる、など家族で取り組める範囲から見直すことをおすすめします。
このように、食事一つを見ても改善すべきポイントはたくさん見つかると思います。
すぐに全てを改善することは難しいですが、一つひとつをきちんと見直すことでお子様を含め家族で健康な状態を維持できるように頑張っていきましょう。
医院情報
「大濠こどもクリニック」は、大濠公園のすぐ隣にある小児クリニックです。
小児科の総合診療科のような立ち位置で、多くの方の「かかりつけ医」として、お子様の健康を支えることに貢献してきました。
お子様がリラックスして過ごせる明るい院内で、お子様と親御様としっかり信頼関係を築いた上での治療を提供いたします。
乳幼児検診や予防接種、そのほかお子様の体調不良や体・心の発育に関して気になること、ご心配なことがありましたら、ぜひ私たちへご相談ください。
◆クリニック名
大濠こどもクリニック
◆所在地
〒810-0052
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TEL:092-739-8650
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